作成日:2016年4月15日 更新日:2018年7月26日
株の売買は基本的に株式市場(証券取引所)で行われますが、私たちが証券取引所で直接株の売買を行う訳ではありません。すべての投資家の注文は「証券会社」が仲介し、証券取引所において売り注文と買い注文をマッチングするのが株の売買の仕組みです。
今回は、株の初心者向け株式投資の始め方として「証券取引所と証券会社の役割とその種類や特徴」について解説します。株の取引における証券取引所や証券会社の役割をよく理解してから株式投資を始めましょう。
証券取引所とその役割
証券取引所とは、株の売買を安全かつ便利に行うためにつくられた「株を売買する仕組み・場所」のことです。
投資家がある会社の株を買うには、大きく分けて2つの方法があります。
- 会社が新規に株を発行し、投資家が出資金と引き換えにその株を買う
- 株を持っている人から、その株を買ったり譲ってもらう
どちらの方法をとるにしても、どこの会社が株を発行して資金調達しようとしているのか、どのぐらい額の資金調達をしようとしているのか、どこの誰が株を売ろうとしているのか(買おうとしているのか)などの情報を個人が集めるのはとても大変なことです。また、株を発行している会社の成長性や安全性を把握するために経営情報や財務内容を調べるのも、なかなか個人では難しいと言えます。
そこで、会社や投資家の情報を集約して安全かつ便利に株を売買できる仕組みとして、「証券取引所」という仕組みや場所が生まれました。
証券取引所で売買される株は、一定の規模を有した会社で、決算書を公開し決められたルール通りに経営している会社の株のみになります。そのため、情報収集や調査能力に劣る個人でも、安心して株を売買することができるのです。
なお、証券取引所の種類や取引時間については、別記事で詳しく解説しています。あわせてお読み下さい。
株の初心者向け株式投資の始め方⑤ 株式市場・証券取引所と取引時間
証券会社とその役割
証券会社は、証券取引所において「株式会社や投資家の株の売買の仲介」を行っています。
株を売ったり買ったりするには、法律で決められたルールを守らなくてはなりません。個人が証券取引所で株の売買の交渉や実際の売買を行うことはなく、法律で定められた資格をもった証券会社が株の売買を行います。
先ほど、投資家がある会社の株を買うには大きく分けて2つ方法があると言いました。
- 会社が新規に株を発行し、投資家が出資金と引き換えにその株を買う
- 株を持っている人から、その株を買ったり譲ってもらう
証券会社は、「新規に株を発行する会社とその株を買いたい投資家」や「株を買いたい投資家と売りたい投資家」の仲介を行い、株の売買手数料などで利益をあげています。
上の図のように、投資家は証券会社に「ソフトバンクの株を買いたい」とか「日産の株を売りたい」などの買い注文や売り注文を出し、証券会社が証券取引所において実際の売買を行っているのです。
証券会社の種類と特徴
証券会社は大きく分けて、総合証券会社とネット証券会社の2種類に分類されます。
総合証券会社の特徴
総合証券会社とは、古くからあるタイプの証券会社です。便利な立地に店舗を構えて、機関投資家や資産家などの多額の投資を行う個人投資家を顧客としています。専任の営業マンを担当として、顧客にマンツーマンで投資対象の銘柄や売買タイミングの助言を行い、株式売買手数料を得ています。
※機関投資家とは、企業や組織として多額の投資を行う大口投資家のことで、年金やファンドなどを運用しています。
総合証券会社とは、正式には以下の「ブローカー」「ディーラー」「アンダーライティング」「セリング」の4つの業務を行う証券会社のことですが、ここでは「大口の投資家を相手にする証券会社」と理解しておいてください。
- ブローカー 投資家の売買の仲介をする
- ディーラー 証券会社自身が株の売買で利益を上げる
- アンダーライティング 新規に発行された株を買い取り投資家の仲介をする
- セリング 新規に発行された株を預かり投資家の仲介をする
代表的な総合証券会社には、野村證券・大和証券・SMBC日興証券などがあります。
ネット証券会社の特徴
ネット証券会社は、店舗を持たずにインターネットを介して顧客との株の注文のやりとりを行う証券会社です。
総合証券会社のように店舗がなく専任の営業マンがいないので、個別のアドバイスや緊密なやりとりを行うことはできませんが、その分コストが安く済むため株式売買手数料が大変安いのが特徴となっています。1990年代のインターネットの普及や1999年の株式売買手数料の自由化などを背景として、ネット証券会社が多数設立され、小口の投資を行う個人投資家を顧客として人気を集めています。
総合証券会社に比べるとネット証券会社はサービス力では劣りますが、様々なレポートや分析を提供したり、インターネットだけでなく電話でも問い合わせが受けられるコールセンターを用意するなど、サービスの幅が広がっています。株の初心者が株式投資を初めて始める場合には、ネット証券会社で始めるのが便利で手軽で安くておすすめです。
代表的なネット証券会社にはSBI証券・楽天証券・GMOクリック証券などがあります。なお、ネット証券会社の選び方のポイントについては別記事で解説しています。あわせてお読みください。
株の始め方:証券会社の選び方① 証券会社を選ぶ5つのポイント
株の初心者におすすめの証券会社
https://www.sbisec.co.jp/ETGate
初めて株式投資を始める場合には、証券会社で口座を開く必要があります。沢山の証券会社があるので、どこで口座を開こうと迷われる方が多いと思いますが、株の初心者にはネット証券のhttps://www.sbisec.co.jp/ETGateがおすすめです。 口座を開設する証券会社を選ぶ際は以下の5つのポイントを検討することが大切ですが、https://www.sbisec.co.jp/ETGateは全ての点で業界トップクラスなためです。
- 取引手数料
株の売買にかかる手数料は、各証券会社によって異なりますが、SBI証券の手数料は、業界屈指の格安手数料となっています。 - 取扱商品
SBI証券は国内株式・海外株式・投資信託・債券・FXなど取り扱っている金融商品が豊富なため、投資の幅が広がります。 - 取引ツール
株式投資は単に株価の推移だけでなくチャートや板など様々な側面からの分析が必要になります。SBI証券ではこうした分析ツールも充実しています。 - 情報の質と量
株式投資では経済や政治の情報を早く正しく得ることが重要です。SBI証券なら多くの種類のニュースについて高い質で豊富な情報が入手できます。 - スマホ対応
SBI証券ならもちろんスマホ対応しています。空いた時間や移動中にも株式投資ができるのは大変便利ですね。
SBI証券についての詳細確認や申し込みは、下のリンクから行えます。
https://www.sbisec.co.jp/ETGate
SBI証券で口座開設するともらえるお得なキャンペーン
SBI証券では、新規口座開設をされた方にお得なキャンペーンを用意しています。現在は、以下のキャンペーンが用意されています(それぞれに締め切りがありますのでご注意ください)。
キャンペーンの条件
- 証券総合口座開設の申し込み
- 必要書類を返送(WEBアップロードなら書類の返送は不要)
特典の内容
- 国内株式、投資信託の取引
→ 最大20,000円獲得のチャンス - NISA口座開設に必要な住民票取得代行
→ 0円 - FX口座開設&指定数量の取引
→ 最大80,000円
トータル100,000円のキャンペーンです。なお、キャンペーンの内容は以下から詳細を確認できます。
https://www.sbisec.co.jp/ETGate
また、キャンペーン期間終了後は、キャンペーンの内容が変更になったり中止になったりすることがありますのでご注意ください。
なお、証券会社を選ぶポイントについては、別記事で詳しく解説しています。あわせてお読みください。
株の始め方:証券会社の選び方① 証券会社を選ぶ5つのポイント
個人型確定拠出年金(通称:iDeCo)
https://site0.sbisec.co.jp/marble/dc/top.do
また、SBI証券では、個人型確定拠出年金(通称:iDeCo)を取り扱っています。
「個人型確定拠出年金」とは、これまでの将来の年金額が確定していた「確定給付年金」と異なり、加入者自身が資産を運用するため、運用状況で将来の年金支給額が異なるタイプの年金になります。
もちろん、その分リスクがあるのですが、「個人型確定拠出年金」により受けられるメリットが、いくつかあります。
- 積み立てた掛金全額が所得控除の対象となる
- 確定拠出年金での運用で得た利益は非課税
- 60歳以降に受け取る資産を老齢給付金も控除対象
SBI証券なら、10年を超える運用実績があり、運営管理手数料も無料など、様々なメリットがあります。まずは資料請求から検討してみるといいでしょう。
https://site0.sbisec.co.jp/marble/dc/top.do
まとめ
今回は、株の初心者向け株式投資の始め方として「証券取引所と証券会社の役割とその種類や特徴」についてまとめています。
- 証券取引所とその役割
- 証券会社とその役割
- 証券会社の種類と特徴
についてまとめています。私たちは証券取引所で直接株の売買を行うことはできません。株の取引における証券取引所や証券会社の役割をよく理解してから株式投資を始めましょう。
株の初心者向け株式投資の始め方 前後の記事と記事一覧
みんなの教科書では、株の初心者向け「株式投資の始め方」を「株を始める前の心構え」から「株式投資の税金の払い方」まで、ひとつひとつ解説しています。初めて株式投資を始める方でも記事を順番に読めば、株についての基礎知識を身につけることができます。あわせてお読みください。
- 株の初心者向け株式投資の始め方① 株を始める前の3つの心構え
- 株の初心者向け株式投資の始め方② 目的・目標金額・ルールを決める
- 株の初心者向け株式投資の始め方③ 投資のスタイルとルールを決める
- 株の初心者向け株式投資の始め方➃ 株とは?株の仕組みを解説
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑤ 株式市場・証券取引所と取引時間
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑥ 証券会社の役割・種類と特徴(今回の記事)
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑦ 個人投資家・機関投資家・外国人投資家
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑧ 株価の決まり方・株の売買の仕組み
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑨ 株式投資で得られる4つの利益
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑩ 3つの株の失敗・損するリスク
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑪ 株のリスクとリターンを解説
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑫ 株のリスクを下げる5つの方法
また、株と株式投資に関する全ての記事をテーマ別に一覧としてまとめています。あわせてお読みください。