作成日：2016年4月13日 更新日：2018年7月26日
株式投資はスマホやPCからでも行える手軽なものとなりました。しかし、サラリーマンの方では1日中株式相場を見ている訳にはいかないように、投資にどれくらい時間やエネルギーを費やせるかや、投資目的や期間などにより適した「投資スタイル」や自分なりの「投資のルール」が変わってきます。
今回は、株の初心者向け株式投資の始め方として「株式投資のスタイルとルール」について解説します。あなたの投資目的に合った投資スタイルで、自分で決めたルールに基づき着実に株式投資を行って下さい。
株式投資のスタイル
株式投資の投資スタイルは、大きくはデイトレード・スイングトレード・中長期の投資の3つに分けられます。それぞれの大きな違いは、株式の売買の頻度や保有時間の短さによって分類されます。
- デイトレード
デイトレードは、数秒や数分で株式の売買を繰り返して短期的な売買益を得ようとする投資スタイルです。原則として株式相場が開いている時間は、PCなどにかかりきりになって売買を行います。一般的にハイリスク・ハイリターンです。 - スイングトレード
スイングトレードは、株式を数日または1週間ほど保有した後で売り利益を得ようとする投資スタイルです。業績を左右するニュースや決算情報などでの株価の変動を利用して利益を出そうとします。一般的にハイリスク・ハイリターンです。 - 中長期の投資
中長期の投資は、株式を数年から数十年保有して企業成長とともに儲けを得ようとする投資スタイルです。サラリーマンなど投資にあまり時間が取れない方に向いています。一般的にローリスク・ローリターンです。
3つの投資スタイルをまとめると、下の表のようになります。
| 投資スタイル | 売買頻度 | 期待するポイント | 拘束時間 |
|---|---|---|---|
| デイトレード | 数秒から1日 | 短期的な「利ざや」 | 長い |
| スイングトレード | 数日から1週間 | 決算やニュースによる変動 | 普通 |
| 中長期の投資 | 数年から数十年 | 長期的な企業成長 | 短い |
これらの投資スタイルの中から、あなたに合った投資スタイルを選びます。なお、株の初心者には「中長期の投資スタイル」がおすすめです。以下の3点が主な理由です。
- 株式投資の初心者は、一般的に使える時間や得られる情報に限りがあるため、拘束時間の短い中長期に投資していく方が向いています。
- 株価は短期的には上下動を繰り返していても、長期的には企業成長にともない株価が上がっていくことが多く、中長期で投資した方が結果的に儲かる可能性が高いと言えます。
- 短期の投資ではキャピタルゲインしか儲けがありませんが、中長期の投資ならインカムゲインも得ることができます。
キャピタルゲインとは買った株価より売った株価が高い場合の「利ざや」にあたる利益のことで、インカムゲインとは配当や株主優待などの副次的な利益のことです。なお、キャピタルゲインとインカムゲインについては別記事で詳しく解説しています。あわせてお読みください。
株の初心者向け株式投資の始め方⑨ 株式投資で得られる4つの利益
株式投資のルール
投資スタイルが決まれば、自分なりの投資のルールを決めましょう。投資のルールとは、株を買った後で株価が上がったり下がったりした時にどう対応するかを事前に決めておくということです。
投資のルールを決めておかないと、株価が上がった時に「もう少し上がらないかな？」と期待し続けて売りどきを逃して結局損してしまったり、株価が下がった時に「もうちょっと待てば反発するかもしれない」などと考えて、損失を拡大させてしまったりすることが多いのです。
「自分の予想が外れた事を認めて損失を決定する」という決断はなかなかしづらいものですが、株式投資を始める前に、きちんと投資のルールを決めておくことが大切です。特にデイトレードなど短期投資は、一瞬の判断の遅れで致命的な損失を被る時があります。
株価が予想に反して下がった時
中長期の投資の場合は短期的な株価の上下動に一喜一憂する必要はありません。ただし、ある程度の水準以上に株価が下落した場合は、素直に予想の間違いを認めて損切り（損失を決定させる）することで、それ以上の損失を防ぐことができます。例えば10％以上株価が下がれば売却するなどのルールを作っておきます。
株価が予想通り上がった時
株価が予想通り上がった時は、特に中長期の投資の場合はそのまま保有し続けていてもいいですが、ある程度の水準以上に株価が上がった場合は一度利益を得るために売却しても良いでしょう。例えば20％以上株価が上がれば売却するなどのルールを作っておきます。
自分がどの投資スタイルかによって投資のルールも変わってきます。ただし、どんな投資スタイルにおいても大切なのは、自分でルールを設定し、実際の投資判断はルール通り対処していくことなのです。
株の初心者におすすめの証券会社
https://www.sbisec.co.jp/ETGate
初めて株式投資を始める場合には、証券会社で口座を開く必要があります。沢山の証券会社があるので、どこで口座を開こうと迷われる方が多いと思いますが、株の初心者にはネット証券のhttps://www.sbisec.co.jp/ETGateがおすすめです。 口座を開設する証券会社を選ぶ際は以下の5つのポイントを検討することが大切ですが、https://www.sbisec.co.jp/ETGateは全ての点で業界トップクラスなためです。
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トータル100,000円のキャンペーンです。なお、キャンペーンの内容は以下から詳細を確認できます。
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また、キャンペーン期間終了後は、キャンペーンの内容が変更になったり中止になったりすることがありますのでご注意ください。
なお、証券会社を選ぶポイントについては、別記事で詳しく解説しています。あわせてお読みください。
株の始め方：証券会社の選び方① 証券会社を選ぶ5つのポイント
個人型確定拠出年金（通称：iDeCo）
https://site0.sbisec.co.jp/marble/dc/top.do
また、SBI証券では、個人型確定拠出年金（通称：iDeCo）を取り扱っています。
「個人型確定拠出年金」とは、これまでの将来の年金額が確定していた「確定給付年金」と異なり、加入者自身が資産を運用するため、運用状況で将来の年金支給額が異なるタイプの年金になります。
もちろん、その分リスクがあるのですが、「個人型確定拠出年金」により受けられるメリットが、いくつかあります。
- 積み立てた掛金全額が所得控除の対象となる
- 確定拠出年金での運用で得た利益は非課税
- 60歳以降に受け取る資産を老齢給付金も控除対象
SBI証券なら、10年を超える運用実績があり、運営管理手数料も無料など、様々なメリットがあります。まずは資料請求から検討してみるといいでしょう。
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まとめ
今回は株の初心者向け株式投資の始め方として「株式投資のスタイルとルール」を解説しています。
- 株式投資のスタイル
- 株式投資のルール
についてまとめています。投資方針・投資目的・投資期間などにより適した「投資スタイル」「投資のルール」は人それぞれです。自分に合った投資方法を選ぶことが大切です。
株の初心者向け株式投資の始め方 前後の記事と記事一覧
みんなの教科書では、株の初心者向け「株式投資の始め方」を「株を始める前の心構え」から「株式投資の税金の払い方」まで、ひとつひとつ解説しています。初めて株式投資を始める方でも記事を順番に読めば、株についての基礎知識を身につけることができます。あわせてお読みください。
- 株の初心者向け株式投資の始め方① 株を始める前の3つの心構え
- 株の初心者向け株式投資の始め方② 目的・目標金額・ルールを決める
- 株の初心者向け株式投資の始め方③ 投資のスタイルとルールを決める（今回の記事）
- 株の初心者向け株式投資の始め方➃ 株とは？株の仕組みと利益
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑤ 株式市場・証券取引所と取引時間
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑥ 証券会社の役割・種類と特徴
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑦ 個人投資家・機関投資家・外国人投資家
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑧ 株価の決まり方・株の売買の仕組み
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑨ 株式投資で得られる4つの利益
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑩ 3つの株の失敗・損するリスク
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑪ 株のリスクとリターンを解説
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑫ 株のリスクを下げる5つの方法
また、株と株式投資に関する全ての記事をテーマ別に一覧としてまとめています。あわせてお読みください。
