作成日:2016年4月19日 更新日:2018年7月26日
株式投資は「投資」ですから、もちろん「お金を増やす=利益を出す」ために行うものです。その株式投資で得られる利益には、インカムゲイン・キャピタルゲイン・株主優待・その他の利益など大きく4種類あります。
今回は、株の初心者向け株式投資の始め方として「株式投資で得られる利益」について解説します。株式投資で得られる利益と種類を知っておかないと思わぬ損をすることがあります。上手に株式投資して効率的に利益をあげるようにしましょう。
投資で得られる利益 インカムゲインとキャピタルゲイン
株式投資に限った訳ではありませんが、投資で得られる利益には「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」の2種類があります。覚えておきましょう。
インカムゲインとは、投資によって手に入れた資産を保有したり運用したりして得られる収益のことを言います。銀行や郵便局の預貯金であれば利子や利息がインカムゲインになり、不動産投資であれば賃貸料収入、株式投資であれば後述する「配当」や「配当金」が該当します。なお、インカムゲインはゼロになることはありますが、マイナスになることはありません。
キャピタルゲインとは、投資によって手に入れた資産の価値や値段が上がることにより得られる収益のことを言います。もちろん、価値や値段が上がっただけでは通常は収益は生まれないので、売却した時と購入した時の価格の差が収益になります。株式投資で利益をイメージした場合に、このキャピタルゲイン(株の値上がり益)を想像する方が多いのではないでしょうか。
なお、キャピタルゲインは、逆に資産の価値や値段が下がることにより損失が発生することがあります。このことを「キャピタルロス」と言います。
株式投資で得られる利益① 配当金
株式投資で得られる利益の1つ目は、「配当金(はいとうきん)」です。配当金とは、会社が事業活動から得た利益の一部を株主へ分配したお金のことを言います。株主からすると、出資したお金で会社が事業活動を行い利益を出したのだから、その見返りをもらっているという感じですね。そのため、株式の保有数に応じてもらえる配当金の額も変わってきます。配当金は株式投資のインカムゲインです。
この配当もしくは配当金は、会社の利益から分配されます。そのため、会社の業績が良く利益が大きくなった場合は配当も沢山もらえることもありますし、逆に会社の業績が悪く利益が小さくなった場合には配当もあまりもらえないこともあります。
この配当は、一般的には1年に1回あるいは2回、定期的に行われます。そのため、銀行や郵便局の預貯金の利息のような側面があります。ただし、「無配(むはい)」と言って配当がゼロの会社もありますし、配当を出す予定でいたが利益が出なかったので中止するようなケースもあります。会社の方針や業績によって変わってくるのです。
株式投資で得られる利益② 株の値上がり益
株式投資で得られる利益の2つ目は、「株の値上がり益」です。株式を買った株価(株の値段)よりも高い株価で売ることで、その差額を利益とすることができます。株の値上がり益は株式投資のキャピタルゲインになります。
株価(株の値段)は、その株がどれだけ欲しがられているか=需要で決まります。経営がうまくいっていて業績が良くなり利益が大きくなりそうな会社は、株主に多くの配当を分配しそうだと期待できます。そういった会社の株は沢山の人が欲しがるため需要が大きくなり株価は上がります。うまく買った株価より高くなった時に売れれば利益が出るのです。
逆に、経営がうまくいかずに業績が悪化し利益が少なくなりそうな会社は、配当が減りそうだと多くの人は考えます。そういった会社の株は欲しい人が少なくなるため、需要が小さくなり株価は下がってしまいます。この場合、買った株価より安くなってしまい売ったら損が出てしまうこともあります。いわゆる「元本割れ」のリスクも出てしまうのですね。
なお、株価がどう決まるか・株の売買の仕組みは別記事で詳しく解説しています。あわせてお読みください。
株の初心者向け株式投資の始め方⑧ 株価の決まり方・株の売買の仕組み
株式投資で得られる利益③ 株主優待
株式投資で得られる利益の3つ目は、「株主優待」です。株主優待とは会社が株主に与える優待制度のことで、簡単に言うと、「出資してくれている株主に対する会社からのお礼・贈り物」のようなものです。こういった制度を設けることで、会社は株主に長期的に株を持ってもらおうとしているのです。また、会社にとっては配当などよりも税金でのメリットがあります。
株主優待は、ほとんどが自社の商品・サービスを無料あるいは割引で購入・利用できる優待制度です。レストランなどの飲食店を営む会社であれば自社店舗の無料利用件であったり、小売店を営む会社であれば自社店舗で使える商品券であったりします。例えば、以下のような株主優待制度があります。
会社名 | 株主優待の内容 |
---|---|
吉野家 | 300円の食事券10枚(年2回) |
マクドナルド | 無料食事券18枚 |
ブックオフ | 1,000円お買い物券 |
オリエンタルランド | 東京ディズニーリゾートパスポート(年2回) |
カゴメ | 1,000円相当の商品(年2回) |
株主優待は、一般的には持ち株数に応じてもらえる株主優待の内容が変わり、多く株を持っていると良い優待が受けられます。なお、株主優待を設けていない会社も沢山あり、特に海外の会社ではほとんど見られない日本独特の特殊な制度になります。
株式投資で得られる利益➃ その他の利益
株式投資で得られる利益の4つ目は、「その他の利益」です。これは、株式投資を始めることによって得られる副次的なもの、と言い換えてもいいでしょう。
株式相場は日本だけでなく世界中の政治や経済、社会情勢、為替や金利などの影響を受け、株価が上下します。そのため、株の初心者が株の勉強をして株式投資を始めると、そうしたニュースや事件に敏感になり、段々と世の中の仕組みに詳しくなります。
こうした世の中の仕組みに詳しくなることは、単に株式投資だけの知識がつくのではなく、仕事や日常生活にとっても大きなプラスになります。株式投資を始めることで新興ビジネスの可能性に気づき転職したり、投資の結果によって人生設計が変わったり、株式投資を始めることで人生が変わることもあるのです。
ある意味、「経済や社会情勢に詳しくなる」ということは、株式投資で得られる利益としてはもっとも大きいものと言っては過言でもないのです。
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なお、証券会社を選ぶポイントについては、別記事で詳しく解説しています。あわせてお読みください。
株の始め方:証券会社の選び方① 証券会社を選ぶ5つのポイント
個人型確定拠出年金(通称:iDeCo)
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また、SBI証券では、個人型確定拠出年金(通称:iDeCo)を取り扱っています。
「個人型確定拠出年金」とは、これまでの将来の年金額が確定していた「確定給付年金」と異なり、加入者自身が資産を運用するため、運用状況で将来の年金支給額が異なるタイプの年金になります。
もちろん、その分リスクがあるのですが、「個人型確定拠出年金」により受けられるメリットが、いくつかあります。
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- 確定拠出年金での運用で得た利益は非課税
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まとめ
今回は、株の初心者向け株式投資の始め方として「株式投資で得られる利益」についてまとめています。
- 投資で得られる利益 インカムゲインとキャピタルゲイン
- 株式投資で得られる利益① 配当金
- 株式投資で得られる利益② 株の値上がり益
- 株式投資で得られる利益③ 株主優待
- 株式投資で得られる利益➃ その他の利益
についてまとめています。配当金や株主優待など、時期を知らないで売却するとタイミングによっては利益を得られないこともあります。きちんと知識を身につけて上手に株式投資を行いましょう。
株の初心者向け株式投資の始め方 前後の記事と記事一覧
みんなの教科書では、株の初心者向け「株式投資の始め方」を「株を始める前の心構え」から「株式投資の税金の払い方」まで、ひとつひとつ解説しています。初めて株式投資を始める方でも記事を順番に読めば、株についての基礎知識を身につけることができます。あわせてお読みください。
- 株の初心者向け株式投資の始め方① 株を始める前の3つの心構え
- 株の初心者向け株式投資の始め方② 目的・目標金額・ルールを決める
- 株の初心者向け株式投資の始め方③ 投資のスタイルとルールを決める
- 株の初心者向け株式投資の始め方➃ 株とは?株の仕組みを解説
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑤ 株式市場・証券取引所と取引時間
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑥ 証券会社の役割・種類と特徴
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑦ 個人投資家・機関投資家・外国人投資家
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑧ 株価の決まり方・株の売買の仕組み
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑨ 株式投資で得られる4つの利益(今回の記事)
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑩ 3つの株の失敗・損するリスク
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑪ 株のリスクとリターンを解説
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑫ 株のリスクを下げる5つの方法
また、株と株式投資に関する全ての記事をテーマ別に一覧としてまとめています。あわせてお読みください。