作成日：2016年4月20日 更新日：2018年7月26日
株式投資はうまくいけば「リターン」を得ることができますが、一方では失敗したり損する「リスク」があります。投資はリスクがあるからリターンを得られるのでやむを得ない部分もあるのですが、うまくリスクを管理して取り返しのつかない失敗や損だけは避ける必要があります。
今回は、株の初心者向け株式投資の始め方として「株や株式投資で失敗したり損したりするリスクの種類」について解説します。株のリスクにはどのようなものがあるかを知り、適切にリスクを管理して株式投資を行いましょう。
株や株式投資で失敗・損するリスク① 株価が下がるリスク
By: GotCredit
株や株式投資で失敗・損するリスクの1つ目は、株価が下がるリスクです。
別記事「株の初心者向け株式投資の始め方⑧ 株価の決まり方・株の売買の仕組み」で解説しているように、株は需要と供給のバランスで株価が上がったり下がったり変動します。株は買った株価より高い株価で売ることができれば儲かりますが、逆に安い値段でしか売れないと損することになります。
株価が下がってしまい買った値段より安い値段で売って損失が出ることを「元本割れ」と言い、これが「株価が下がる」リスクになります。
ただし、株はギャンブルと違い単なる運だけで株価が決まる訳ではありません。値動きが小さい株式を中心に投資したり、経済や政治の状況に注意しながら慎重に銘柄を選んだりすることで、ある程度は「株価が下がるリスク」を減らすことができます。
株や株式投資で失敗・損するリスク② 流動性が低くなるリスク
By: Ged Carroll
株や株式投資で失敗・損するリスクの2つ目は、流動性が低くなるリスクです。
流動性とは「現金への換えやすさ」で、「流動性が低い」とは資産を売りたいと思ってもなかなか売れずに現金に換えづらいという意味です。例えば、不動産を所有していていざ売ろうと思ってもなかなか買い手がみつからないような物件は「流動性が低い」ということになります。
株の流動性が低く、株価がいくら高かったとしても取引量が極めて少なく売ることができなければ、株を売るまでに長い時間がかかったり、意に反して安い株価で売らなければならなくなってしまうのです。これが、流動性が低くなるリスクです。
株の流動性が低くなるリスクについては、マザーズなどの新興市場でなく東証一部などの大きな市場で取引したり、取引量の多い会社の株式に投資したりするなどしてリスクを下げることができます。
株や株式投資で失敗・損するリスク③ 倒産する・上場廃止になるリスク
By: Paul Cross
株や株式投資で失敗・損するリスクの3つ目は、倒産する・上場廃止になるリスクです。
「倒産するリスク」とは、不祥事や不渡りなどにより会社が倒産してしまうことです。基本的に株式の価値はゼロになってしまいます。「上場廃止になるリスク」とは業績の悪化などにより、株式市場の上場廃止基準に抵触してしまい上場を維持できなくなることです。この場合は株式の価値がゼロになることもありますし、ゼロまではいかなくても大きく価値を下げることになります。
なお、上場廃止基準は株式市場によって異なりますが、株主数・流通株式数や会社の時価総額（会社の価値をお金で表したもの）などがあります。下のリンクには、東京証券取引所などの上場廃止基準が記載されています。
倒産する・上場廃止になるリスクについては、大企業など安全性を重視して銘柄を選んだり、信用取引を行わず現物取引のみにするなどにより、リスクを下げることが可能になります。なお、信用取引とは「持っている資金以上の投資を行うこと」ですが、詳しくは別記事で解説します。
株の初心者におすすめの証券会社
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初めて株式投資を始める場合には、証券会社で口座を開く必要があります。沢山の証券会社があるので、どこで口座を開こうと迷われる方が多いと思いますが、株の初心者にはネット証券のhttps://www.sbisec.co.jp/ETGateがおすすめです。 口座を開設する証券会社を選ぶ際は以下の5つのポイントを検討することが大切ですが、https://www.sbisec.co.jp/ETGateは全ての点で業界トップクラスなためです。
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また、キャンペーン期間終了後は、キャンペーンの内容が変更になったり中止になったりすることがありますのでご注意ください。
なお、証券会社を選ぶポイントについては、別記事で詳しく解説しています。あわせてお読みください。
株の始め方：証券会社の選び方① 証券会社を選ぶ5つのポイント
個人型確定拠出年金（通称：iDeCo）
https://site0.sbisec.co.jp/marble/dc/top.do
また、SBI証券では、個人型確定拠出年金（通称：iDeCo）を取り扱っています。
「個人型確定拠出年金」とは、これまでの将来の年金額が確定していた「確定給付年金」と異なり、加入者自身が資産を運用するため、運用状況で将来の年金支給額が異なるタイプの年金になります。
もちろん、その分リスクがあるのですが、「個人型確定拠出年金」により受けられるメリットが、いくつかあります。
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まとめ
今回は、株の初心者向け株式投資の始め方として「株や株式投資で失敗したり損したりするリスクの種類」についてまとめています。
- 株や株式投資で失敗・損するリスク① 株価が下がるリスク
- 株や株式投資で失敗・損するリスク② 流動性が低くなるリスク
- 株や株式投資で失敗・損するリスク③ 倒産する・上場廃止になるリスク
についてまとめています。株式投資はうまくいくとは限らず失敗したり損したりすることもありますが、リスクの種類を知り上手にリスクをコントロールして株式投資を行いましょう。
株の初心者向け株式投資の始め方 前後の記事と記事一覧
みんなの教科書では、株の初心者向け「株式投資の始め方」を「株を始める前の心構え」から「株式投資の税金の払い方」まで、ひとつひとつ解説しています。初めて株式投資を始める方でも記事を順番に読めば、株についての基礎知識を身につけることができます。あわせてお読みください。
- 株の初心者向け株式投資の始め方① 株を始める前の3つの心構え
- 株の初心者向け株式投資の始め方② 目的・目標金額・ルールを決める
- 株の初心者向け株式投資の始め方③ 投資のスタイルとルールを決める
- 株の初心者向け株式投資の始め方➃ 株とは？株の仕組みを解説
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑤ 株式市場・証券取引所と取引時間
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑥ 証券会社の役割・種類と特徴
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑦ 個人投資家・機関投資家・外国人投資家
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑧ 株価の決まり方・株の売買の仕組み
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑨ 株式投資で得られる4つの利益
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑩ 3つの株の失敗・損するリスク（今回の記事）
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑪ 株のリスクとリターンを解説
- 株の初心者向け株式投資の始め方⑫ 株のリスクを下げる5つの方法
また、株と株式投資に関する全ての記事をテーマ別に一覧としてまとめています。あわせてお読みください。
