作成日:2016年9月17日 更新日:2018年7月26日
株の信用取引は手持ち資金の3倍まで取引ができるため、大きく儲けることができる反面、大きく損する可能性もあります。
今回は「株の信用取引のリスクと危険性を解説 金利・費用・追い証(おいしょう)」を解説します。株の信用取引にかかるコストとリスクをしっかりと理解してから、投資を始めないと、取り返しのつかない失敗をする可能性があります。
株の信用取引にかかる費用・金利 株の信用取引のリスクと危険性
株の信用取引を始める上でまず知っておくべきことは、信用取引にかかる費用・金利です。信用取引では、基本的に証券会社からお金や株券を借りて取引を行います(信用買いでは株式の購入代金を借りて、信用売り(空売り)では株券を借りる)。そのため、借りたお金や株券に金利や費用がかかります。
金利や費用 | 内容 |
---|---|
取引手数料 | 株を売買する時にかかる費用 |
金利(買方金利) | 信用買いの際に借りる株式の購入代金にかかるコスト |
貸株料 | 信用売りの際に借りる株券にかかるコスト |
品貸料(しながしりょう) | 信用売りの際に借りる株券にかかる追加のコスト(逆日歩(ぎゃくひぶ)とも言います) |
その他 | 口座管理などの手数料 |
株の信用取引にかかる費用は上の表の通りですが、ここで分かりづらいのが「品貸料(しながしりょう)」または「逆日歩(ぎゃくひぶ)」です。
品貸料または逆日歩とは簡単に言うと、信用売りの際にその銘柄の株が不足した場合に追加でかかる費用のことです。
信用売り(空売り)は証券会社から株券を借りて行います。信用売りの注文が多くなると証券会社も手持ちの株券では足りなくなり、証券会社も銀行や機関投資家などから株券を借りて、個人投資家にいわば「又貸し」することになります。証券会社も銀行や機関投資家には株を借りるコストがかかるため、その分が個人投資家に転嫁されるという訳です。
株の信用取引をする上では、こうした金利や費用がかかることを忘れずに取引しましょう。
株の信用取引における期日リスク 株の信用取引のリスクと危険性
株の信用取引では、証券会社からお金や株券を借りて行います。一般的に、何かを借りたら決められた日までに返さなくてはいけないように、株においてもそうした決まりがあります。
株の信用取引では、信用買い・信用売り(空売り)どちらも、「6ヶ月後までには反対売買を行って決済する」というルールがあります。この決済期限を「期日(きじつ)」と言います。
そのため、株の信用取引を行った後で、予想に反した株価の動きをして損した場合でも6ヶ月後までには損失を決定しなければならないのです。現物取引のように、長期的に塩漬けができないのが株の信用取引の特徴です。
株の信用取引における追い証(おいしょう)リスク 株の信用取引のリスクと危険性
株の信用取引のリスクといえば、追い証(おいしょう)が発生する可能性があるということです。追い証とは「追加で必要となる保証金」の略です。
株の信用取引を行うためには、「委託保証金」という担保が必要になります。例えば、株の信用買いで購入した株価が急に下がったとします。証券会社に預けてある現金や保有している株式を担保にできればいいのですが、株価が下がってしまい大きな含み損を抱えると、担保が足りなくなることがあります。
この時、証券会社から追加で保証金を求められることになり、これを追い証と言うのです。求められた追い証に応じられない場合は、証券会社が自動的に注文を出して決済してしまい、大きな損失が発生することにもなりかねません。
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なお、証券会社を選ぶポイントについては、別記事で詳しく解説しています。あわせてお読みください。
株の始め方:証券会社の選び方① 証券会社を選ぶ5つのポイント
個人型確定拠出年金(通称:iDeCo)
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まとめ
今回は、株の初心者向け株の買い方・売り方として「株の信用取引のリスクと危険性を解説 金利・費用・追い証(おいしょう)」について解説しています。
- 株の信用取引にかかる費用・金利
- 株の信用取引における期日リスク
- 株の信用取引における追い証(おいしょう)リスク
についてまとめています。株の信用取引は現物取引よりもリスクが大きいため、危険性をよく理解して投資を行う必要があります。
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みんなの教科書では、株の初心者向け「株の買い方・売り方」をひとつひとつ解説しています。初めて株式投資を始める方でも記事を順番に読めば、株についての基礎知識を身につけることができます。あわせてお読みください。
- 株の信用取引:信用買い・信用売り(空売り)を解説 株の買い方・売り方
- 株の信用取引とは?レバレッジなど3つのメリットを解説 株の買い方・売り方
- 株の信用取引のリスクと危険性を解説 費用・金利・期日・追い証(おいしょう)(今回の記事)
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