預金口座の種類:普通預金貯蓄預金定期預金の金利メリットデメリット

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作成日:2016年3月13日 更新日:2018年7月26日

一口に銀行にお金を預けると言っても預金口座は普通預金・貯蓄預金・定期預金といくつか種類があります。それぞれ特徴や金利には違いがあり、メリットとデメリットがあります。これらの預金口座をうまく組み合わせて使うことで、上手にお金を増やすことができます。

そこで今回は「普通預金・貯蓄預金・定期預金の金利とメリット・デメリット、上手な使い方」を解説します。預金口座の特徴を知り、目的にあった口座にお金を預けましょう。

 

3種類の銀行預金口座「普通預金」「貯蓄預金」「定期預金」の金利、メリット・デメリットのまとめ

3種類の銀行預金口座「普通預金」「貯蓄預金」「定期預金」の金利、メリット・デメリットを表にまとめました(金利は2016年3月)。

預金口座 金利 メリット デメリット
普通預金 安い(0.001%程度) 出し入れが無料で自由
1,000万円以内であれば預金保護の対象
金利が安い
時間外手数料がかかる場合がある
貯蓄預金 安い(0.001%程度) 出し入れが無料で自由
普通預金より高い金利
給料振込・公共料金引落に使えない
現在では普通預金と金利が変わらない
定期預金 高い(0.001%~0.200%程度) 銀行預金の中で最も高い金利
1,000万円以内であれば預金保護の対象
一定期間お金を引き出せない
満期日前の解約では金利がつかない

それぞれの口座の特徴をくわしく解説していきます。

普通預金の金利とメリット・デメリット、上手な使い方

普通預金は銀行に口座を開設して、まず初めに利用する預金口座です。一般的に「預金口座」といったらこの普通預金をイメージする方が多いと思います。

普通預金の金利

普通預金の金利はほとんどの銀行で0.001%と預金口座の中で低いです。代表的な銀行の金利を一覧にしておきます(2016年3月現在)。

銀行 金利
じぶん銀行 0.001%
ジャパンネット銀行 0.001%
新生銀行 0.001%
住信SBIネット銀行 0.001%
セブン銀行 0.001%
ソニー銀行 0.001%
みずほ銀行 0.001%
三井住友銀行 0.001%
三菱東京UFJ銀行 0.001%
ゆうちょ銀行 0.001%
大和ネクスト銀行 0.005%
イオン銀行 0.120%
オリックス銀行 0.020%
東京スター銀行 0.020%
楽天銀行 0.020%
SBJ銀行 0.050%

普通預金のメリット・デメリット

普通預金のメリットは、出し入れが無料で自由のためお金が必要になった時に便利という点です。また、1,000万円以内であれば預金保護の対象になり、銀行が倒産しても安心です(1,000万円を超える部分については減額される恐れあり(ペイオフ))。

普通預金のデメリットは、金利が安いという点です。預けてもほとんどお金は増えません。また、出し入れにも夜間や土日祝祭日は時間外手数料がかかる場合があります。

普通預金の上手な使い方

普通預金は出し入れ無料で自由なため、給与の振込口座や公共料金の引き落とし口座など普段使いの口座として使うといいでしょう。

また、1,000万以内であれば預金保護の対象になるため、1,000万円を超える場合は複数の金融機関に分散して預けるようにしましょう。

貯蓄預金の金利とメリット・デメリット、上手な使い方

貯蓄預金はあまり聞き慣れない方も多いかもしれませんが、普通預金の良いところと定期預金の良いところを合わせたちょうど中間の性格な預金です。

貯蓄預金の金利

貯蓄預金の金利はほとんどの銀行で0.001%と預金口座の中で一番低いです。以前はそれなりの金利がついたのですが、低金利の現在は貯蓄預金の金利は普通預金とほどんど変わらないのが現状です。

また、こうした背景もあり、現在貯蓄預金を取り扱っている銀行はとても少ないです。代表的な銀行の金利を一覧にしておきます(2016年3月現在)。

銀行 金利
みずほ銀行 0.001%(残高などによって変動)
三井住友銀行 新規取扱なし
三菱東京UFJ銀行 0.001%(残高などによって変動)
ゆうちょ銀行 0.001%(残高などによって変動)

貯蓄預金のメリット・デメリット

貯蓄預金のメリットは、普通預金と定期預金のいいとこ取りな点です。出し入れが無料で自由にもかかわらず、普通預金よりも高めの金利が適用されます。

貯蓄預金のデメリットは、普通預金と異なり給与の振込口座や公共料金の引き落とし口座に使えないという点です。また、現在の低金利では実質的に普通預金と変わらない金利しか適用されません。

貯蓄預金の上手な使い方

金利が高かった時代は、普通預金の良さと定期預金の良さを併せ持った貯蓄預金は便利な預金口座でした。しかし低金利で普通預金と貯蓄預金の金利が変わらない現状では貯蓄預金を使う意味はほとんど無いと言っていいでしょう。

また、普通預金同様1,000万以内であれば預金保護の対象になります。

定期預金の金利とメリット・デメリット、上手な使い方

預金口座

By: josip2

定期預金は銀行預金の中で最も高い金利が適用される預金口座です。その変わり、ある一定期間に預金を引き出さないことが条件になります。

定期預金の金利

定期預金の金利は銀行によって金利は異なりますが0.001%~0.200%と預金口座の中で一番高いです。代表的な銀行の金利を一覧にしておきます(2016年3月現在)。

銀行 金利(1年) 金利(3年) 金利(5年)
大和ネクスト銀行 0.010% 0.010% 0.010%
みずほ銀行 0.010% 0.010% 0.010%
三井住友銀行 0.010% 0.010% 0.010%
三菱東京UFJ銀行 0.010% 0.010% 0.010%
ジャパンネット銀行 0.020% 0.020% 0.020%
新生銀行 0.025% 0.025% 0.025%
東京スター銀行 0.025% 0.025% 0.025%
ゆうちょ銀行 0.025% 0.025% 0.025%
SBJ銀行 0.025% 0.350% 0.045%
セブン銀行 0.030% 0.040% 0.040%
住信SBIネット銀行 0.030% 0.040% 0.050%
楽天銀行 0.040% 0.050% 0.060%
じぶん銀行 0.050% 0.030% 0.030%
イオン銀行 0.120% 0.170% 0.170%
ソニー銀行 0.150% 0.010% 0.010%
オリックス銀行 0.200% 0.200% 0.200%

定期預金のメリット・デメリット

定期預金のメリットは、何と言っても金利が高いということでしょう。銀行によっては金利がより高い「大口定期預金(1,000万円以上)があり、期間も1ヶ月から10年までと様々なバリエーションを用意しています。

定期預金のデメリットは、決められた期間はお金を引き出せないということです。満期日前に解約すると、予定されていた高い金利を受け取ることができなくなります。

定期預金の上手な使い方

定期預金は、目先の使いみちがなくある程度の期間寝かせておいてもよいお金や、「1年後の海外旅行」「3年後の大学入学」「5年後の結婚資金」「10年後の住宅購入金」など運用期間が決まっているお金を定期預金に入れると良いでしょう。

また、普通預金や貯蓄預金同様に1,000万以内であれば預金保護の対象になるため、1,000万円を超える場合は「大口定期預金(1,000万円以上)」の金利とリスクを考え、複数の金融機関に分散して預けることを検討しましょう。

また、定期預金には自動積立定期預金という毎月一定額を普通預金口座から定期預金口座に自動的に移してくれる仕組みがあります。旅行資金・学費・結婚費用・住宅購入など、目標となる金額が決まっている貯蓄に向いています。


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