投資は単利でなく複利でお金を増やすべき事がひと目で分かる1枚の図

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作成日:2016年2月8日 更新日:2018年7月26日

投資で効率的に大きくお金を増やすためには、単利で運用するのではなく儲けを元本に繰り入れて複利で運用した方が効果的です。

今回は「投資は単利でなく複利でお金を増やすべき事がひと目で分かる1枚の図」を作ってみました。賢く複利でお金を増やしていきましょう。ぜひお読みください。

 

投資は単利でなく複利でお金を増やすべき事がひと目で分かる1枚の図

投資は単利でなく複利でお金を増やすべき事がひと目で分かる1枚の図

上の図が「投資は単利でなく複利でお金を増やすべき事がひと目で分かる1枚の図」です。

元本1,000万円を年利10%単利で運用すると、30年後には4,000万円になります。それに対して、同じ条件で複利で運用すると、30年後には1億7,449万円になります。この条件だと、なんと30年後には複利と単利では1億3,000万円以上もの差になるのです。

どうしてこんな差が出るのでしょうか?

賢く運用しよう!投資でお金を増やすための単利と複利の違い

ここでは、投資運用でお金を増やすための単利と複利の違いについて解説します。

単利でお金を運用する

単利とは元本(初めに投資した金額)のみに利息がつくように運用する方法です。

例えば今回の例のように1,000万円を年利10%で単利で運用した場合には。1,000万円 10% = 100万円の利息を毎年得ることができます。つまり、初めに投資した金額のみに対して利息計算が行われるということになります。

単利

元本1,000万円を年利10%単利で運用するケース

元本1,000万円を年利10%単利で運用するケースだと以下のようにお金が増えていきます。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
元本 1,000 1,000 1,000 1,000 1,000 1,000 1,000 1,000 1,000 1,000
利息 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100
元利合計 1,100 1,200 1,300 1,400 1,500 1,600 1,700 1,800 1,900 2,000
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
元本 1,000 1,000 1,000 1,000 1,000 1,000 1,000 1,000 1,000 1,000
利息 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100
元利合計 2,100 2,200 2,300 2,400 2,500 2,600 2,700 2,800 2,900 3,000
21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
元本 1,000 1,000 1,000 1,000 1,000 1,000 1,000 1,000 1,000 1,000
利息 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100
元利合計 3,100 3,200 3,300 3,400 3,500 3,600 3,700 3,800 3,900 4,000

10年目で元利合計2,000万円、20年目で3,000万円、最終的には30年目で4,000万円になります。

複利でお金を運用する

これに対して複利とは利息を元本に繰り入れて新しい元本として運用する方法です。

例えば今回の例のように1,000万円を年利10%で複利で運用した場合には、1年目は単利と同じように1,000万円 10% = 100万円の利息がつきます。当初の元本とこの利息100万円を合計した1,100万円が2年目の元本となるため、2年目は1,100万円 10% = 110万円の利息がつくことになるのです。

複利

元本1,000万円を年利10%複利で運用するケース

元本1,000万円を年利10%複利で運用するケースだと以下のようにお金が増えていきます。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
元本 1,000 1,100 1,210 1,331 1,464 1,611 1,772 1,949 2,144 2,358
利息 100 110 121 133 146 161 177 195 214 236
元利合計 1,100 1,210 1,331 1,464 1,611 1,772 1,949 2,144 2,358 2,594
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
元本 2,594 2,853 3,138 3,452 3,797 4,177 4,595 5,054 5,560 6,116
利息 259 285 314 345 380 418 460 505 556 612
元利合計 2,853 3,138 3,452 3,797 4,177 4,595 5,055 5,560 6,116 6,727
21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
元本 6,727 7,400 8,140 8,954 9,850 10,835 11,918 13,110 14,421 15,863
利息 673 740 814 895 985 1,083 1,192 1,311 1,442 1,586
元利合計 7,400 8,140 8,954 9,850 10,835 11,918 13,110 14,421 15,863 17,449

10年目で元利合計2,594万円、20年目で6,727万円、最終的には30年目で1億7,449万円になります。

単利で運用した場合よりも複利で運用した場合は、10年目で594万円・20年目で3,727万円・30年目で1億3,449万円もの差がつくのです。

複利効果

このように、単利と複利では投資運用の成果に大きな差が出てきます。これを「複利効果」といいます。複利効果は、発生した利息を元本に繰り入れて再投資していくため利息が利息を生んでいくことになります。そのため、単利とくらべて複利の方が投資運用の効果が大きくなるのです。

複利効果を活用し現実の投資運用で大きな成果を出すには、以下の点がポイントになります。

  • なるべく単利でなく複利で運用する
    投資をして単年度で儲けが出てもそれを使うこと無く元本に繰り入れて複利で運用することで、複利効果により最終的には大きな儲けを出すことができます。
  • なるべく利率の良い投資を行う
    これは当たり前ですが、利率が良ければ良いほど複利効果が大きくなります。
  • なるべく長期間運用する
    長期間運用すればするほど複利効果が大きくなります。

まとめ

今回は「投資は単利でなく複利でお金を増やすべき事がひと目で分かる1枚の図」を作ってみました。

  • 投資は単利でなく複利でお金を増やすべき事がひと目で分かる1枚の図
  • 単利と複利の違い、複利効果

についてまとめています。投資の運用成果をできるだけ大きくするために、賢く複利でお金を増やしていきましょう。

投資に関心のある全ての人に有用な記事になれば幸いです。

 


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